プリザーブドフラワーに向いている花

プリザーブドフラワーに加工しやすい花と難しい花

一体プリザーブドフラワーへはどんな種類の花が加工に向いているのか?また難しい花について述べてみたいと思います。

 

皆様ご存知の通り、プリザーブドフラワーの中で一番多いのはバラの花です。

これはもちろん加工しやすいというのが理由の一つですが、他に理由として、

  1. 単体の花として見た時存在感があるため主材に適している。
  2. 安定した供給が得られる。(年間を通して比較的生産しやすい。)
  3. 花のつくり、花弁のつき具合がしっかりしており、ある程度花弁の厚みがあるため加工した後も長持ちしやすい。

等々の条件からバラの花が圧倒的に多く生産、そして使用されています。

しかし何といってもバラの花の高貴な美しさがあるからこそプリザーブドフラワーがこの世に存在すると言っても過言ではありません。

 

次に多いのがカーネーションやあじさい、そして蘭の花といったところでしょうか?

これらの花も比較的加工しやすい側面を持っていますし、カーネーションやあじさいは主役のバラにとって必要不可欠な副花材となっております。

 

では加工しづらい花の条件を挙げてみましょう。

  1. 全体的に大きい花。
  2. 花弁が薄い花。
  3. 花弁の散りやすい花。
  4. 水揚げの悪い花。

これらが代表的な要因になります。

 

まず大きい花、カサブランカ等の百合、ダリア、しゃくやく、ボタン、カラー、ひまわり等。

これらの花は実際にプリザーブドフラワーとして加工され販売もされていますが、実際には小輪のものだったり、生産量が少なくほとんど入手できない場合が多いです。

 

次に花弁が薄い花、スイートピー、ラナンキュラス、アネモネ、グラジオラス、デルフィニューム等、

これらの花も同様にしてほとんど流通しておりません。

 

花弁の散りやすい花、菊、ガーベラ、桜、しゃくやく、椿、等、

 

水揚げの悪い花、草花やつる性植物、多くのグリーン類が挙げられます。

 

今まで挙げた花の中で「これはプリザーブドフラワーにもあるけど・・・」という声も聞こえてきそうですが、実際にあります。

実際には保存液や着色料が浸透さえすれば、ほとんどの植物に加工を施すことが可能です。

ただ向いていないというお話。加工できてもきれいに仕上がらなかったり、保存するというには寿命が短すぎたりする場合が多いという事です。

 

あと結構重要な点は安定して同じ品質のものが採取されない理由から生産されないケースです。

これはあくまでも商品として考えた時の場合ですから、少量を自身で加工する場合は話は別です。

 

プリザーブドフラワーを加工販売しているメーカーは全てビジネスとして生産しているのですから、第一に安定した品質のものを安定した数量出荷する必要性があります。

例えば8輪入りの箱に入ったバラの花が全て大きさがまちまちだったり、色が少しずつ違っていたりしたら商品価値が落ちますし、大輪の花を入れる箱のコスト、それを運ぶための輸送コストを考えると当然ながら高い値段で売らざるを得なくなってしまいます。

 

時々メーカーの方が試作品を見せて下さる機会があります。

内容としては非常にいい出来栄えだと思うのですが、それが商品化されるのはほんの数種類だけで、あとは日の目を見る事なく消えてしまう事は少なくありませんし、発売されてもシーズン途中で廃盤になってしまう場合もあります。

それは先程挙げた通り、安定供給できなくなったり、すぐに傷んで商品価値がなかったり、あとは単に人気がなくて売れる数が少なかったり、といった場合がほとんどです。

 

この傾向は良い素材を作り続けているメーカーに特に見受けられるものなので、これがまた信頼できる点だったりもするのです。

結論としてプリザーブドフラワーに向いている花はその性質だけでなく、どれだけ商品価値があるのか?という点も非常に重要であるという事です。

これは同じく切り花にもいえる事ですが、その傾向は全く違う種類の花だと言えます。