プリザーブドフラワーが加工される国

プリザーブドフラワーは何故海外で製造される事が多いのか?

プリザーブドフラワーが初めて誕生したのは1991年とまだ歴史が浅く、まだ22年の歴史しかありません。

初めて作られた国はフランス。生まれた当初は多くのフラワーデザイナーによってアレンジされ重宝されました。

ところが現在はフランスどころか、ヨーロッパ全体を見渡してもほとんどその姿を見る事がなく、名前さえも忘れられるようになったみたいです。

 

現在プリザーブドフラワーの名前を知り、そして親しんでいる国は主にアジア圏。特に日本におけるシェアが一番多いそうです。

これは全く意外な事実ですが、それだけ日本人のニーズに合っている事かと思われます。

 

それではプリザーブドフラワーのほとんどが日本で生産、製造されているのか?

現在、日本で製造を行って出荷しているメーカーはごく一部です。

しかも素材自体を海外から輸入し、それを日本で加工しているといったケースが多いのが現状のようです。

 

では何故、日本で生産した花を使用しないのか?

これには理由があります。

それは日本には四季があるからです。

 

日本が花を作る技術が他の国より決して劣っているわけではありません。

むしろかなり優秀な方だと私は認識しています。

生産する技術や設備が優秀であったとしても、どうしても気候の変化やその他自然がもたらす要因の下では不可能であったりする事もあるのです。

 

生花を扱っていらっしゃる方はよくご存知でしょう。

例えば、バラの花が夏場になると極端に品質が落ちたり、逆に夏場を前にした春頃にはかなり良質な花だったり。

もちろん、品質の差による価格の相場も変わります。

また品質だけでなく生産される量によっても相場が変わります。

つまり四季があり一年の中で気候が変化する事が、花の品質や価格相場を左右するわけです。

そこで切り花業界においても、近年は輸入花の占める割合が増えてきました。

 

それでは日本においてどこの国から輸入される事が多いのでしょうか?

これは生産される花の種類によって異なってきますが、ほぼ一通りの花が揃うのはオランダ。

ワイルドフラワー等はオーストラリア、蘭等はシンガポール付近のアジア諸国といったことろでしょうか?

あくまでもこれは代表的な話でかなりざっくりしたところです。

 

それではプリザーブドフラワーに良く使用されるバラはどうでしょう?

オランダはもちろんですが、中国、韓国、ケニア、コロンビア、エクアドル、エチオピア、インド、ベトナム等々です。

ちょっと気付く事があると思います。

日本で夏の暑さに弱いバラの花が何故こんなに赤道近くの暑そうな国に集中しているのか?

これは単に赤道近くが暑いという思い込みだけに過ぎません。

実際のところ、これらの国にバラの生産に最も適した土地があるからです。

優秀な技術を持った世界中の生産者がこれら豊潤な土地において生産を行うわけですから、それはもう立派なバラが咲きます。

 

ただ一つ問題が生じてきます。

これら諸国で生産された優秀な花たちはそこで咲き終えるわけではなく、それを必要とされる場所まで運ぶ必要があるという事です。

ここで物流の問題が発生するわけですが、もちろんお花ですから低温で花弁が傷つかないよう大事に目的地まで運ぶ必要があります。

しかし、ゆったりした大きな箱へ少量の花をふんわり入れるのが理想ですが、そうなると花の量に対して大量の荷物量となってしまいます。

輸送コストを抑える事が花自体の価格を抑える事にもつながるため、仕方なく花を束ねてきつく縛り、小さな箱の中にぎっしり詰め込んだり、まだ開花していない蕾の状態で輸送しなければならない事は止む終えないようです。

 

そこで考えられたのが、わざわざ花を生のまま輸送してから加工するのではなく、そのまま現地に工場を作って加工しちゃいましょう!という発想です。

一旦プリザーブドフラワーにしてしまえば切り花の状態よりずっとコンパクトになりますし、切りたての新鮮な状態で加工できるのでより品質の高いプリザーブドフラワーができあがるというわけです。

 

そういった理由からプリザーブドフラワーが海外で製造され需要のある国まで輸出される事が多いようです。

ただし、生きた花を扱うので絶対という事はあり得ません。生産状況の具合によって時々ある種の花材が急に不足したりする事も普通にあります。

そんな苦労もあった後、無事に私たちの手元へ届くというわけなのですね。

 


florever

当店では「コロンビアの専用農場からお届け。アスクのプリザーブドフラワー」フロールエバーブランドのプリザーブドフラワーを主に使用しています。