プリザーブドフラワーの着色

プリザーブドフラワーの着色について

最初のページにプリザーブドフラワーの製法について述べましたが、一般にその制作段階で着色料を使用し、着色を施すと述べました。

まずその前に私は一つの行程を省略しています。

それは「脱色」という作業です。

これを省略させていただいた理由は、以前脱色作業を行っていたメーカーが脱色を行わない事が多くなったからです。

もちろん脱色を行って作業を行うのは今でも教科書を読めば必ず書いてありますし、脱色を行って着色するメーカーもあります。

一般に花を脱色する際にはアルコールを用います。しかも普通のエタノールを使用しただけでは完全に脱色するのが不可能なため、ちょっと危険度の高いメチルアルコールを少々含めたものを用います。

 

では何故?この行程を行わないメーカーが増えてきたのか?

例えば髪の毛を脱色すると必ず髪が傷むはずです。

これと同じ理由が花にも当てはまるわけです。(あくまでもメーカーのコメントなので全て脱色を行っていないのか?と言われると私もわかりませんが・・・)

 

だから最初から色が付いていない(僅かについている場合は当然ある)花を使用します。

あるメーカーはベンデラというアイボリー色の薔薇を使用しているそうです。

この薔薇の特徴は一般に花弁が薄く傷みやすい白系の薔薇に対し、非常に花弁もしっかりしており、生産性も高いため供給力も安定していると言われています。

 

ちょっと話が逸れましたが一般に着色料として使用されているは、よく知られている顔料と呼ばれるもの。

プリンターのインクから食品の着色に至るまで、この顔料が使用されています。

顔料は無機顔料と有機顔料の2種類があります。

無機顔料は大きく分けて鉱物等の天然素材と化学的に合成されたものがあり、有機顔料は動植物等から抽出される天然素材がほとんどです。

プリザーブドフラワーに使用するにあたり、これらの持つ性質の中で特に重要なのはその粒子の大きさ。

つまり粒子がある程度小さくなければ植物の隅々まで浸透してくれないという点です。

この粒子の大きさ、その色や性質によって様々あります。

化学的に合成したもののみを使用すれば粒子の大きさまでコントロールできるのでは、と思われますがそういうわけにもいきませんし、天然素材にしか出せ得ない色も大切な部分です。

だから使用する植物の種類や性質、そして着色したい色に応じて多くの顔料を使い分ける必要があります。

 

ここから先はメーカーの企業秘密。

もちろんプリザーブドフラワーは食品でも、肌に直接触れるスキンケア用品でもないので、いちいち使用した着色料まで明記する必要がありませんから実際のところどんな着色料が使用されているのか知る事は不可能です。

 

要するに一言でバラのプリザーブドフラワーといっても多種多様な製法で作られているので、実際に使ってみないとわからないのと同時に多くの種類が混在しているため品質の幅には大きな差が生じてくるものなのです。

掴みどころのない感じですが一つだけ安心できる点は、それぞれのメーカーは必ず信頼できる仕事をしているという点。

それぞれポイントは違いますが、各メーカー毎に優れた特色があるという点です。

だから私たちはその特色を理解しながら、より長持ちする素材をその中から見つけていくといった努力が必要だと思っています。

 


florever

当店では「コロンビアの専用農場からお届け。アスクのプリザーブドフラワー」フロールエバーブランドのプリザーブドフラワーを主に使用しています。